ネコの去勢手術経験を通じて、是非伝えておきたい内容のまとめ
・術後にはエリザベスカラー装着が必要となります。当日病院でも購入は可能ですが、事前に選んでおいたり、どん兵衛容器での自作を強くおススメします。
・去勢が可能になるのは生後6か月頃ですが、最初の発情期を迎える前に終えていることが理想です。タイムリミットがあるため、思ったより考える時間が短く感じます。早め早めに、する・しないの検討を終えておきましょう。
・去勢手術に掛かった日数は1日(朝預けて、夕方お迎え)。掛かった費用は、約3万円でした。術前検査やエリザベスカラー代を含みます。より安い場所はありますが、手術ですし、いつもの獣医さんにお願いしました。
以下、順に詳しく書いていきます。
術後のエリザベスカラーは、事前に準備。出来ればどん兵衛での自作も検討をしよう。
いきなり術後の話題で申し訳ないですが、私にとってはこのポイントが一番の盲点・後悔ポイントなのでご了承ください・・・。
もち様去勢動画に登場。エリザベスカラーの代用どん兵衛!
Youtubeで世界一視聴された『もち様』こと、もちまるさんの飼い主さんが、インターネットで調べた結果として、エリザベスカラーの代わりにどん兵衛の容器を活用している動画がありました。
私は、去勢後しばらくしてから動画を見た際に、「うわー、絶対こっちの方が良かった!」と思わず叫んでしまいました・・・。
病院製のエリザベスカラーで過ごしたうちの子の様子
病院で購入できるエリザベスカラーは、もっとサイズが大きく、かなり暮らし辛そうにしていました。
水を飲む動作もかなり苦労していたし、狭いケージ内での暮らしは、何をするにも窮屈そうでした。
どん兵衛カラーで暮らしていた映像内のもち様は、カラーにも割とすぐ慣れている様子で、明らかにうちのネコよりも暮らしやすそうでした。
さらに、プラスチックで出来たエリザベスカラーの端部は、鋭利と言う程ではないにしても多少攻撃性があったため、結局、傷口をカラーの端部でつついてしまい、傷口から再出血するという事態も起きました。
こうなると、もはやカラーをつけていた意味とは、なんだったのか・・・。
傷口が開いてしまうことにより、バイ菌が入ってしまうリスクもある上、さらにその傷がふさがるまでカラー装着期間が延びてしまうという負のループです・・・。
さらにさらに、ボタン式でパチン!パチン!と止めるたびに、耳元での大きな音に耐えなければならず、ビクッとしていてかわいそうでした。装着自体はさほど嫌がらないでくれましたが、この音はちょっと苦手そうでした。
まとめ:どん兵衛カラー、おススメです!
実用面・本人の暮らしやすさから、圧倒的にどん兵衛カラーが勝っていると感じています。
さらに、経済面・かわいさもついてくるというおまけつきで・・・。
本人が暮らし辛くて、高くて、かわいくもないって、ホントいいとこなしでした・・・。
事前に良さそうなエリザベスカラーを調査・購入を済ませておくか、どん兵衛容器での自作に挑戦することを強くおススメします!
私にも次回があれば、絶対にどん兵衛で自作します!
事前にもち様動画をくまなく見ておかなかったことを、後悔しました。
仕方なくせっせと視聴しています!ああ、仕方ないなあ!(嬉)
ネコの去勢手術は生後6か月で可能だが、発情期前が理想。時間に追われ検討するより、事前に決めておく。
去勢手術を行わないまま、発情期を迎えるデメリット
臭いのキツイ尿を飛ばしてマーキングするようになってしまうそうです。
実施に行為を始めてから去勢手術をした場合、手術後も行為自体がクセとして残ってしまう可能性があるそうです。
一度でも発情を迎えたあと手術した場合と、迎える前に手術した場合では、大きな差があるため、思ったよりも時間に追われて決断を迫られてしまいます。
うちの子は8か月を迎えた頃に、窓から外を興味深そうに眺めている機会が多くなりました。
獣医さんによると、それはメス猫の気配を察知している可能性もあるとの事。通りがかった場合に、発情してしまう可能性が高いと判断し、急ぎ実施に踏み切りました。
去勢手術の要否については、出来れば時間をかけ、後悔のないように、飼い主としての責任により決断をしてあげて下さい
去勢手術を受けた後で、将来的に子孫を残したいな、となっても取り返しがつきません。
私は、実家で幼少期にオス犬、老犬となり失踪してしまってからメス犬を飼っていましたが、いずれも手術は行いませんでした。最終的に子孫を残させることもありませんでした。
そういった経験があったことで逆に、飼っているペットへの去勢手術に慣れていなかったため、若干、抵抗はありました。
本能的に繁殖行動がしたいにも関わらず、室内ネコのままでは発散する機会もないため、本人にとっても苦痛・ストレスを感じるという面がある、ということ。
大切な家族であるペットと過ごす期間が積み重なっていくほど、将来的な繁殖という選択肢への憧れは出てしまう部分はあります。
そういった意味ではなるべく決断を遅らせたい一方で、早く決断しないと癖になってしまうというタイムリミットもあるので、難しい選択になることは、非常に理解できます。
飼いネコである以上、野生・自然状態ほどには欲求を満たせないことは確実なので、ストレスを感じる局面は少なからずあるはず。
「人間の都合で、去勢なんてかわいそう」という発想だけにとらわれてしまわず。なんなら飼い猫として一生を暮らしていく時点で人間の都合を押し付けていますし、その中で本人にとって本当に幸せな選択がどちらなのか、冷静に判断を行う必要があると思います。
本人のためを一生懸命に思って飼い主さんが下した決断で、飼い主としての責任も果たされていくのであれば、どちらを選択するにしても、決して間違いではないと思いますし、批判するつもりも全くありません。
ただ、どちらを選択したとしても、発生してしまう可能性のある後悔も受け入れて、それでも揺らがない覚悟を持って決断してください。
軽い気持ち、中途半端、なし崩し、時間に追われて、決めてしまうことのないように、飼い主の責任として一生懸命に悩みぬいて、決断をしてあげて下さい。
去勢手術に掛かった日数は1日、費用は約3万円
手術に掛かった日数は1日でした
前述のように、あ、そろそろやばそう!と思って急に決心したため、病院に相談の上で、短縮スケジュールに応じて頂きました。
電話相談した翌日の朝から預かって頂き、検査を実施した上で手術、その日の夕方にお迎えという、ちょっと弾丸スケジュールでした・・・。
一般的な流れとしては、まず事前検査を予約し、問題なければ日を改めて手術し・・・、という流れになろうかと思います。その場合、手術日は、麻酔後の待機時間はありますが、半日程度で済むかもしれませんね。
実際に去勢手術にかかった費用は、約3万円でした。
手術自体は1万5千円程度でしたが、事前に手術が可能かをチェックするため、普段より少し詳細な血液検査や、診察料、術後のエリザベスカラー代など、諸々込みでの費用です。
その他の経験談(お役立ち度は低め)
手術直後はやたら静かになりました
手術当日のお迎え後は、これまでにない静かさでした。
麻酔なのか、痛みなのか、ショックだったのか、落ち込んでいたのか。
45分掛かる車中で、寝てもいないのに一鳴きもしなかったのは、この時だけです。
詳細な血液検査のため、前日晩の食事制限。思ってもみない効果が出た。
手術前に行う血液検査のため、検査前日の夜は、決められた時間以降の食事は禁止されました。
この当時はまだ、ダラダラ食べをしていたので、エサ皿にまだ割とエサを残している状態で禁食タイムに突入。エサ皿を回収して夕飯は強制終了!となりました。
この日以降、ダラダラ食べが減っていった気がします(笑)
それも今となっては、エサの時間が近くなると要求ニャア!が始まり、エサを与えると勢いよく完食しています。
逆に、早くなりすぎると嘔吐の危険性があるようですが、今のところ、その経験はありません。
生後8か月と若干遅めの去勢手術。その後10か月経過。現状問題ナシ!
去勢手術を受けてから10か月が過ぎていますが、今のところ、発情してしまうことや、マーキングを行ってしまうことは起きていません。
少し遅めの手術ではありましたが、間に合ったようで安心しました。
今でもペットショップで小さいアメショを見かけると、もしうちの子から繁殖したら、性格似ている子になって、いつまでも一緒に過ごしていられるような感覚になるのかなあ?とか、ふと考えてしまうことは、実はあります。
ですが、きっとこの選択が本人にとっての幸せであると信じて、今のうちの子を精一杯後悔なく、カワイがっていきたいと思っています!
「イヤイヤイヤ、あまり気分じゃない時に構わないでくれたまえよ!」と、本人にとっては迷惑そうですけどね(笑)
以上です。何かお役に立ちましたら、幸いです。